漠然と昔から将来はタクシー運転手をしてみたいと思っていました。

前職の仕事柄、タクシーにお客さんとして乗る機会は多かったのですが、ある時アオイに乗車した際、ドライバーの方に非常に親切に応対していただきました。他の乗務員の方も接客が丁寧ですごく良い印象を受けましたので、自分が運転手として働くときはアオイでと思っていました。今だにその時のレシートは大切に持っています。

そして自分も前職では長年勤め、管理職の立場。50代中盤に差し掛かり、今の仕事は若い人に任せ、第二の人生やってみたかった仕事に就こう！そう決心し、門をたたきました。

京都という土地柄もありタクシーの仕事は観光業というイメージを持っていました。しかしアオイの地域性を感じていくうち60年以上にわたりその土地で営業をされてきた積み重ねを感じます。例えば「アオイに乗りたい」「アオイさんで良かった」「アオイさんの運転手さんは親切やし他には頼めない」とありがたいお言葉をいただくこともしばしばあります。中には「家まで。知ったはる？」と、ビックリしたことも。でもお客さまとの信頼関係があるからこその会話だと感心しましたね。ある時にはお送り先に到着したにも関わらず、話が盛り上がり、しばらく降りられなかったこともありました(笑)

前職では残業があまりなかったので、今の方が長く働いています。でも気持ちは充実しています。
例えば前は仕事の結果がすぐには出ず、しばらくしてからでないとわからないことが多かったのですが、タクシーでは毎日色々なお客様のお供をして、レスポンスがダイレクトにかえってきます（失敗したときも早いですが・・・笑）。
他にはタクシーを走らせている中で、季節の変化を感じられることに気づきました。いろんなところに行き、道端の桜のつぼみや紅葉の色づきなど小さい気づきが毎日感じられるようになったので、カメラ好きにとっては嬉しく感じています。
そんな毎日であっという間に1日が過ぎて行っています。

職場環境は明るい職場で、乗務員同士の仲間意識を強く感じます。洛北地域のお客さまを支えているという一つの連帯感みたいなものがあり、走り方や地理の話など話題は尽きません。おしゃべり好きな方が多い印象です。帰ってきて一緒になってしゃべっていたらいつの間にか自分だけ取り残されているときもあったりします(笑)。乗務が終わり車庫へ帰るのも楽しみのひとつとなってます。

昔からタクシーは年配の仕事、接客態度が悪いなど、そんなイメージを持たれがちでした。でも自分が働いてそんなことはない！と感じています。観光の街「京都」にせっかく来られるお客さまに、京都のタクシーのおもてなしはさすが！アオイに乗って良かった！と思ってもらえるように頑張っていきます。